仙台および宮城の礎を築いた伊達政宗公の歴史的・文化的遺産を未来に継承するために

設立の趣旨

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設立の趣旨

仙台および宮城の礎を築いた伊達政宗公は、永禄10年(1567)8月3日に誕生しました。その歴史的偉業を顕彰するとともに、政宗公にかかわる歴史的・文化的遺産を未来に継承するため、政宗公生誕450年という記念すべき平成29年(2017)8月3日に、「心のふるさと創生会議」が設立されました。

趣旨 1) 郷土の歴史の掘り起こしと、それを語り継ぐ 歴史講座の開催

郷土の歴史を再発見し、それを学ぶことは、先人の営みを尊敬し、地域への愛着を育みます。こうした郷土愛こそ、地域を元気にする力の源です。
本会議では、政宗公をはじめとして、仙台藩や同藩領に関する歴史を対象にテーマを立て、これまでの研究成果や研究課題などについて歴史や文化財の研究者等による歴史講座を開催します。


趣旨 2) 伊達な歴史遺産を世界遺産に

旧仙台藩領には、多くの史跡や文化財が残されています。この歴史遺産を活かして観光の資源とし、地域の活性化をはかっていくことが大事です。
特に政宗公がつくった仙台城(国指定史跡)、大崎八幡宮(国宝)、瑞巌寺(国宝)、陸奥国分寺薬師堂(国重要文化財)などの建築物や、四谷用水、貞山堀などの土木事業は、地域づくりに大きな役割をはたしました。
現在、宮城刑務所となっている若林城は、政宗公晩年の居城として築造されました。
政宗公が慶長18年(1613)にスペイン国王とローマ教皇のもとに派遣した、慶長遣欧使節関係の文化財は、「国宝」に指定され、平成28年(2016)に、ユネスコ記憶遺産への登録が決定しました。
政宗公にかかわるこれらの歴史遺産を一体のものとして保存・活用するために、「伊達な歴史遺産」(仮称)として世界遺産への登録をめざします。


趣旨 3) 歴史遺産を活用した地域づくり

国宝や重要文化財に指定された歴史遺産は、その歴史的な価値が確定していますが、若林城跡は宮城刑務所として 利用されていることから、発掘調査も一部分しか実施されていません。
また、昭和20年(1945)のアメリカ軍による仙台空襲で焼失した仙台城大手門は、文化庁の歴史的建造物の復元に関する基本的条件を満たしており、大手門として復元することができる遺構です。仙台城のランドマークとなり、仙台観光の拠点ともなる大手門の復元を、志を同じくする人たちと推進していきます。
政宗公の時代に開鑿が始まり、明治期に石巻まで開通した貞山堀は、仙台の経済を支えた貴重な歴史遺産です。
広瀬川の中流域から仙台城下に導水された四谷用水も政宗公の時代に工事が着手され、城下町の生活用水や防火用水として用いられてきました。政宗公の時代に築造された城郭遺構や土木遺産が、いくつも残されています。
これらの調査を進めて復元・整備し、政宗公時代の歴史遺産として観光に活用するよう、関係者と取り組んでいきます。


趣旨 4) 若林城跡の活用と新たな矯正施設のあり方を検討

若林城跡は現在、宮城刑務所として利用されています。 政府は平成28年(2016)12月に、「再犯の防止等の推進に関する法律」を策定し、犯罪のない明るい社会づくりと、人権・福祉に基礎をおいた矯正施設(刑務所)の整備・充実をめざすことにしています。若林城跡の発掘調査および若林城を含めた伊達な歴史遺産の世界遺産登録を実効あるものとするために、矯正施設の新たなあり方についても関係各方面と考えていきます。


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