仙台伝統の『仙台門松』市内にお目見え
――中心街の店舗など四か所に――
〔河北新報|2019年12月29日付|12面〕に記事が掲載されました。
仙台の伝統的な門松をご存じですか?
正月の伝統的風景の一つに門松があります。現在よく飾られているのは、斜めに切った三本の竹をワラで巻く形です。かつて仙台城下周辺に飾られていた門松は、全く違う形でした。
仙台近辺の伝統的な門松は、栗の木の柱を二本立て三蓋の松や笹竹を添え、柱の根元には「鬼打木」と呼ばれる割り板、あるいは楢木三本で支え、二本の柱の間に昆布や柚子・干し柿・炭などを用いた正月飾(しめ縄)を渡したもの。城下、村の家々、仙台城にも飾られました。河北新報記事参照
約十年前、仙台市博物館の学芸員の方々が中心になって古文書を丹念に解読研究を重ねて、復元に成功しました。仙台歴ネット「仙台歴史ミュージアムネットワーク」は、仙台の歴史や文化について幅広く紹介するために、市内8つの歴史・文化系の社会教育施設が連携して結成されておりますが、ここの数館では施設内に飾られています。
『仙台門松を市内に飾ろう』プロジェックト、スタート‼
(一社)心のふるさと創生会議では、伊達政宗、仙台藩関連の歴史講座を三年前より開講してまいりました。そこで学んでイメージを膨らませる歴史の風景が市内では殆ど見ることができません。
観光客の意見に多いのは「仙台市は大都会なので驚きました。超都会で東京の24番目の区といっても十分理解できる美しい街ですね」「それは、街を歩いていて伊達政宗の薫りを感じる風景に触れることは、殆どないから」と言われています。
私たちは、伊達政宗、仙台藩の薫りのする街づくりを心掛け「心のふるさと」といえる観光都市仙台を創ることを目的に設立いたしました。
その第一歩として「仙台門松を市内に飾ろう」を合言葉に、活動をしています。
今年は、この呼びかけに賛同いただいた仙台市内4つの事業所に仙台の伝統的な門松を飾ります。来年は「夏の七夕祭り・正月の仙台門松飾り」を広めたいと考えております。
今年は、下記の期間に仙台市内4ヶ所に仙台門松の飾りつけがされます。
◇メトロポリタンホテル仙台二階、日本料理「はや瀬」前 12月26日~1月
◇志ら梅第三ビル 広瀬通と愛宕上杉通交差点角 12月27日~1月13日
◇菓匠三全本社 広瀬通り大町本店前 12月26日~1月13日
◇(学法)栴檀学園 東北福祉大学仙台駅東口キャンパス 12月27日~1月13日